革命終焉-運命の時-
ミスタープロレスこと天龍源一郎、馬場・猪木両雄からピンフォール勝ちをした唯一の日本人プロレスラーである。
2015年2月9日、この日、天龍は慣れ親しんだ後楽園ホールにいた。
常に居場所を求め、プロレスに没頭していた、その天龍が現役プロレスラー廃業を宣言した。

40年に及ぶプロレス人生に終止符を打つその日まで全力で駆け抜けた10ヶ月間。
日本全国を駆け巡りつないだファンとの絆、戦友たちとの友情、その瞬間まで支え続けた人々と、想いに応える天龍。
そして、引退を決意した妻の病、天龍プロジェクト代表である愛娘・紋奈とニ人三脚で駆け抜けた引退ロード、引退前夜の夫婦の会話、家族との強い絆。

追い続けたカメラが捉えたのは誰も知らない現在進行形の、人間・天龍源一郎。
栄光、挫折、プロレスの未来、そして家族への想い…

別れを告げた時…そこにはたくさんのプロレス愛に溢れた男の結末があった。
天龍源一郎がプロレスラーとして歩んだ月日、その瞬間、生き様に迫る。

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