(2007年2月度掲載レポート)
- <ドリームガールズ>
- *2月17日(土)公開*
(c)2006 Paramount Pictures and DreamWorks LLC.All Rights Reserved.
今回は、25年前のブロードウェイ――毎夜、スタンディング・オベーションによる喝采を浴びた伝説のミュージカルを世界最高の歌姫ビヨンセ主演で映画化した最高のエンターテインメント作品『ドリームガールズ』からのレポートです。
『ドリームガールズ』がアカデミー賞の前哨戦と言われるゴールデングローブ賞を3部門で受賞した。まずはコメディ/ミュージカル部門のベストピクチャー。受賞は当然と言える程の素晴しい出来だ。1982年に13部門でトニー賞にノミネートされ6部門で受賞したという歴史あるミュージカルだけに映画化するにあたって、相当の覚悟と準備と勇気が必要だったはずだ。
映画が始まるなり、まるで舞台の生のミュージカルを観ているような迫力と臨場感にすっぽり包まれる。ビル・コンドン監督が「25年前に初めて“ドリームガールズ”をブロードウェイで観た時の心を揺り動かされる、観た後ずっと心に残る深い感動をそのままスクリーンに移行したかった」と言う通り、ミュージカルならではの感情直撃型の表現力に加えて、映画ならではの衣装、背景、キャラクターたちのディテールが加味され、楽しさも倍増している。このストーリーはダイアナ・ロスとシュープリームス、彼女たちを育てたモータウンレコードの創始者ベリー・ゴーディの話を元にしているのは周知の通りだ。
この映画に対する感想を聞かれたダイアナ・ロスが「弁護士を連れて観に行くわ」と言ったジョークが“ドリームガールズ”の元になったはずの彼女とこの映画の微妙な関係を雄弁に物語っている。ビヨンセは勿論別格だけれど、本当に歌える人だけを選んだパーフェクトなキャスティングが画面と声の間に隙間を許さず、その安心感もこのミュージカルの成功の要素だと思う。ビヨンセは役柄上(声に個性がないと言われる役)自分の声から個性を抜くという難しい役作りに挑戦した。「普段のように思いっきり歌うわけにいかず、違う歌い方をする役作りが大変だった」と言っている。
助演男優賞に輝いたエディ・マーフィーは久方ぶりに絶賛の嵐で「ゴールデングローブ賞の次はアカデミー賞」と騒がれている。過去25年間、天才コメディアンとして知られてきた彼が歌って踊っているのを見るのは凄く新鮮だ。「言葉で表現できない程ナーバスだった」と告白する彼だけれど、映画の中では一番目立っている。
ジェニファー・ハドソン そして3つ目のゴールデングローブ賞は助演女優賞のジェニファー・ハドソン。25年前のオリジナルの舞台で、歌がセンセーショナルと絶賛されたジェニファー・ホリデイに一番近い声だと言われている。






















