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たそがれ清兵衛撮影見学会記者派遣

監督:山田洋次
出演:真田広之、宮沢りえ、小林稔侍、丹波哲郎、他

2002年11月2日(土)公開!!

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真田広之主演、山田洋次監督最新作『たそがれ清兵衛』。その『たそがれ清兵衛』企画の第2弾は、なんと一般のお客様が撮影現場を見学!その時の胸高鳴る想いをレポートして頂きました!!

今回ご参加くださったのは、金沢から北博子さん、新潟からは渡辺かなえさん、岸和田から長島由香さん、そして長崎からは濱口千穂子さんとなぎささんが親子でご参加くださいました。

撮影見学会が行われたのは、GW直前の5月1日・2日。撮影の方は5月31日に無事クランクアップしたというから、まさしく終盤に差し掛かった時だったのでしょう。当初の予定では、5月1日の撮影風景を見学し帰るという予定だったのが、いよいよ前日という時になり、なんと撮影が順調に進み予定していた5月1日分も撮影が終わってしまったというハプニングが!!その連絡が入った時には、私の顔は顔面蒼白状態。でも企画は変更出来ません。不安を胸に抱えながらも、撮影が行われている松竹京都映画撮影所へ向かいました。そして始まった『たそがれ清兵衛』撮影見学会。どうなることかと思いきや、思いもよらぬ結果となったのでした。

5月1日は撮影自体はお休み、俳優さんももちろんお休みです。しかし、松竹のスタッフの方々が私達の為に素晴らしい計画を考えて待っていてくれたのでした。

撮影所に到着し私達は早速セット見学。そこで待っていてくれたのが、殺陣師の久世浩さんや助監督の黒川礼人さんなどスタッフの方による、"竹光"という小太刀を使っての立回り実演だったのです!本当に撮影をしているような息を呑む瞬間でした。これは、クライマックスの清兵衛が決闘をするシーンで使用する、余吾邸というセットの中で行われ、今回ご参加の方々も実際にチャレンジすることが出来ました!

と、ここで余談。何故清兵衛は(時代劇でよく見る)長い刀でなく小太刀で闘ったの?それは、狭い家屋の中だからこそ小太刀の方が小回りが利き役立つからだそう。

チャレンジといえば、かの有名な"カチンコ"の実演も見せてもらったのですが、なおかつここでもご参加の方々に実際に体験させてもらえることに!簡単そうに思えるこの"カチンコ"。意外や意外、なかなか"カチン"という音が鳴らない物なのですね。また、すぐさま引っ込めなければならないのが難しそうでした。

と、ここでまたまた余談です。"カチンコ"は映画の世界では"画面の絵"と"音"を別にとり、後から両者を合わせる為に必要なのだそうです。また、シーンによってその鳴らし方も、大きかったり小さかったりと違うんだそうですよ。

その後普段は上がる事が出来ない、照明の方の足場を見学。まるで建築途中の現場のようで、先程の余吾邸のセットや清兵衛の家のセットなどを上から見下ろすという貴重な体験もさせてもらったのです。他にも自由にセットの中を見学したりと、皆さんとても楽しそうな様子でした!

昼食の後は、外のオープンセットを背景に行われた、同行された雑誌やテレビ局などの記者の方による山田監督への合同インタビュー。山田監督は、撮影がお休みになったにも関わらず、せっかく来てくれたのだからとわざわざこちらの取材に足を運んでくださったのでした。そんな山田監督の気遣いによって行われたインタビューに真剣になって耳を傾ける参加の皆さん。きっと、より『たそがれ清兵衛』が身近に感じられたのではないでしょうか?

インタビューも終わり、もうそろそろ終わりかなと思ったら、私達を待っていてくれた企画がまだまだあったのです。次に案内してもらったのが、衣裳室とメイク室。ここでは、真田広之さんが実際に身に着けた"清兵衛"の衣裳やカツラなども目にする事が出来たんですよ。そしてスタッフの方に実際に男性用のカツラの着け方を見せてもらうというサービスも。ちなみに、カツラの装着には5分から10分くらいかかるのだとか。

立回りにしても"カチンコ"にしても、セット見学や衣裳室・メイク室の見学にしても、いろいろな説明を交えながらの実演を目にし、または体験もさせてもらい、とっても貴重な第1日目となったのでした。 

翌日は、残念ながらご都合で金沢の北さんと岸和田の長島さんが参加出来なかったのが心残りです。この日は、朝一番で山田監督と真田広之さんとの記念撮影!新潟の渡辺さんも長崎の濱口さん親子もドキドキのご様子。衣裳を身に着けさっそうと現れた真田さんの姿を見ると感嘆の声も聞こえてきました。アッという間に記念撮影タイムは終わりましたが、真田さんは自ら進んで皆さんに手を差し延べ握手をしながら「楽しみに観に来てくださいね。」などと気さくに声をかけていましたよ。皆さんの心拍数はきっと最高潮に達してしまった事でしょう。

さて、当初よりの予定であった実際の撮影風景見学の時間がやってきました。とても運の良い事に"朋江"役の宮沢りえちゃんとのシーンを見学!!"清兵衛"が決闘に行く前に、"朋江"が"清兵衛"の髪を結うという非常にシリアスで重要なシーンの撮影でした。それだけに、監督も俳優さんもナーバスになっているというお話に、こちらも気を引き締めての見学です。そういえばこんな事もありました。嬉しい事に、休憩中、セットの出入り口でスタッフの方とくつろぐりえちゃんと遭遇!りえちゃんの前を通るなんて、もう私なんかは緊張して震えてしまいました。そんなこんなで、途中の休憩なども合わせ正味30〜40分ぐらいの見学時間も無事終了。この日目にした撮影シーンが、完成した映画の中でどのように映るのでしょうか???楽しみであると同時に、今回撮影見学会にご参加下さった方々にとって、きっと、そのシーンを観た時の感激はひとしおになることでしょう。

『たそがれ清兵衛』の公開は11月2日(土)です。一体どんな風に仕上がったのか、期待は膨れるばかり。もう少〜し待たなければならないのがもどかしいですね。でもまだまだ楽しみが続くと考えて、首を長くして公開する日を待ちましょう!!

今回の撮影見学会はご参加くださった5名の方々にとってどのようなものになったのでしょう?とても充実した満足ゆくものになったのであれば嬉しいなぁ〜。

それでは、ご参加くださった5名の方々のレポートをお読みください!

“カチンコ”にチャレンジしてくれた金沢の美容師さん 北博子さん

新潟の真田広之さんの大ファンだという渡辺かなえさん

大学院で歴史を学んでいるという岸和田の長島由香さん

今回の見学会では積極的に質問をしたりチャレンジするなど好奇心旺盛な長崎の濱口千穂子さん

りえちゃんと目が合ったら微笑んでくれたと大喜びの長崎の濱口なぎささん