ロシア帝国最後の皇帝ニコライ2世と、マリインスキー・バレエ団の伝説のプリマとして謳われたマチルダ・クシェシンスカヤの許されざる恋を描いた一大抒情詩。1800年代のサンクトペテルブルク。ロシアの王位継承者であるニコライ2世は、世界的に有名なバレリーナのマチルダをひと目見た瞬間に恋に落ちる。燃え上がる2人の恋は、ロシア国内で賛否両論を巻き起こし、まさに国を揺るがすほどの一大ロマンスとなってゆくが…父の死、王位継承、政略結婚、外国勢力の隆盛―そして 2 人の情熱的な恋は滅びゆく帝国とともに引き裂かれようとしていた。