劇場TOP > L.Aレポート > 『ロッキー・ザ・ファイナル』
(2007年4月度掲載レポート)
- <ロッキー・ザ・ファイナル>
- *4月20日(金)公開*
(c)2006 Metro-Goldwyn-Mayer Pictures Inc., Columbia Pictures Industries Inc., and Revolution Studios Distribution Company, LLC.
今回は、ハリウッドのアメリカンドリームとして語り継がれる『ロッキー』のシリーズ6作目にして最後の物語、『ロッキー・ザ・ファイナル』からのレポートです。
新作『ロッキー・ザ・ファイナル』のオリジナル『ロッキー』は30年前の1976年に公開され、予期せぬ大ヒットとなり、アカデミー賞ベスト・ピクチャーを受賞し、ほとんど無名だったシルベスター・スタローンを一挙に大スターにした。『ロッキー』シリーズ6作目でこれが最後の作品となる。この映画は若くて、強くて、夢と希望に溢れ、恐いもの知らずだったロッキー・バルボアの30年間の心の旅路の締めくくりと言える。それはこの映画で大スターになったシルベスター・スタローンの30年間の旅路でもある。
役柄のロッキーもそれを演じるスタローンも60歳を迎えた。「『ロッキー・ザ・ファイナル』を作りたかった理由は、この映画の中に織り込んである。いくつになっても夢を捨てる事はない ということ。世界チャンピオンのタイトルを2回獲って引退したロッキーが、60歳になって再びヘビーウェイト級チャンピオンに挑戦するということに人々は笑い、悪い冗談は止めてくれと言ったように、僕が“ロッキー6”を作りたいと言ったら、皆せせら笑っていたよ。ジョークになり、ネタになり、笑い者になるだろうと覚悟はしてた。でも自分の中にもう一回やりたいという夢が残っていたんだ。年をとったら夢を持つなということかい?そりゃ17年前(「ロッキー5」の時)に比べたら、体のあちこちが痛いし、回復も遅い(笑い)。だからって暖炉の前で居眠りしてる人生なんてイヤだろう?」と笑っている。
この映画の脚本はスタローン自身が書いた。「人の言うことを気にして、やりたいことをやらず、思うようにいかないからって、それを人のせいにするのは臆病者のやる事だ。叩きのめされたら、どうやって立ち直るかなんだ」と言うセリフがある。そんな言葉を説得力を持って言うロッキー役のスタローンを観てると、彼自身の人生の一片が見えてくるような感じがする。「ロッキーがボクサーなのは映画的にそれが一番効果的だからで、実はロッキーは、僕のそして自分で戦いながら人生を切り開いて行く普通の人の話なんだ」と言う。さすがに、今回は苦戦の後にババーンと勝利者になる事はないけれど、うまい画面作りで60歳のロッキーの悪戦苦闘が伝わって来て、若いツヤツヤの現チャンピオンに立ち向かう老雄ロッキーが決してバカバカしくは見えない。ロッキーファンの人は、戦うロッキーに声援を送りながら、実は人の言うことを気にせずに自分の夢を貫いたスタローンを応援している自分に気が付くはずだ。






















