若手発掘・育成プロジェクトの第5弾。

1037名のオーディションから選ばれた22名が出演！

医大生を目指す兄を持つ愛佳は、幼い頃から歌手になるという夢を持っていた。決して裕福な家庭ではなく、親の期待がすべて兄に注がれる環境の中、自分の思いに蓋をして生きて来た。ある日、東京の芸能事務所にスカウトされ、夢への一歩が近づいた事を嬉しく感じるが、東京での数万の生活費も、肩身が狭く、親には言い出せずにいた。

そんな折、転校生として清水真衣が来る。実は彼女も、晴れない心を抱えていた。留年していてみんなより一つ年上だという真衣。転校した翌日の社会科見学で訪れた燕市の金型工場で、4代目の会社役員、藤巻司に出会う。工場内に置かれた製品パンフレットで見つけた、とある“スプーン”。また、金型の部品について説明する司の言葉を聞いて、真衣は、“運命”を感じる。

6人兄弟の長男である学は、責任感が強く、学校では生徒会委員を務めている。大人たちの作り出した理不尽に、声を上げ、若者が住みやすい社会に変えたいと願っている。

実家が地元の味噌蔵を経営する由香は、実家の味噌蔵や、地元企業をより成長させ、世界へと発信していく夢を抱いている。日々、社会を変えるために模索し、話を重ねる学に、由香は、思いを寄せているが、学が見つめる先には愛佳がいて・・・。

一方、プロのダンサーを夢見る亮介は、恋人の弥生の異変に気づき始める。社会科見学も体調不良で休みをとり、連絡をしても返事は素っ気ない。会えない日々が続く中、ダンス練習を終えた帰り道に、亮介は、花街に向かっていく弥生の姿を見かけ、追いかけていく。弥生の“隠し事”を知った亮介は、弥生と話しをするため待ち構えるが、自分の思いに素直なれない弥生は、亮介と向き合うことなく、「さよなら」と、その場から立ち去ってしまう。

新潟県新潟市と燕市でオールロケーションを敢行。様々な状況に置かれ、人生の岐路に立つ若者たちが、卒業を前に、各々の悩みを解決していきながら、一歩前進していく学生たちの青春群像劇。

脚本・プロデュースは、映画「新聞記者」で日本アカデミー賞優秀脚本賞、最優秀作品賞を受賞した、高石明彦が務める。


※高岡優さんの「高」は本来の表記ではありませんが、環境によって正しく表示できないため、「高」を代用文字としています。正式には「はしごだか」です。